2018年9月13日木曜日

【仕事 x 働き方】大企業に勤めていて感じる『働き方改革』ではなく『生き方改革』の大切さ

働き方改革?生き方改革でしょ!



と考えています。


2018年になって今まで以上に「働き改革」について様々な話を聞く機会が増えてきました。

2018年前と比べて何が変わったか?と考えてみました。
個人的な部分ではTwitterを始め、色んな人をフォローするようになったことにより様々なオピニオンを見る機会が増えたこと。

社会的には
  • 過重労働(電通問題)により改めて働き方がフォーカスされたこと
  • 2017年末にあった仮想通貨、副業(複業)などによりお金の価値に対して色々な価値が受け入れられ始めたこと
などがきっかけとなっているような気がします。


大手企業でも働き方に柔軟な姿勢を見せ始めています。

style.nikkei.com



ただ現実問題『働き改革』で変わったのは会社による残業の締め付けだけで仕事量は変わらず現場では苦しんでいるのが正直なところです。。。


今はそのような小手先での変化ですがこれからは間違いなく変わらずを得なくなると考えています。
僕が考える『働き方改革』について整理してみたいと思います。



自分の考えを説明する前にちょっと自分のこと:



先ず説明しておかないといけないのは僕自身のこと。

僕はいわゆる大企業に分類されている会社に勤めています。
現在はドイツで駐在しており結構な年数がたちました。

ですので日本での働き方改革の最新取り組み、現状には疎いです。
しかしドイツを中心に欧州での『働き方』については現地の人たちの実態と考え方について日々触れており影響を受けています。



海外での働き方:




『働き方改革』を英語に直訳すると"Working revolution"になるのでしょうか?

ドイツ人などに話をすると正直なんのこっちゃ?となります。
「過労死(karoushi)」という和製英語ができるぐらいですから日本の事象は特別なもので普通目にすることはないです。
何故目にすることがないかというと法律で規制されているということもありますがそもそもベースとしてワークライフバランスがみんなしっかり取れています。


法律での保護: 



先ず法律です。会社就業規則の前に法律でしっかり守られています。

1994年に施行された「労働時間法(ArbZG)」というものにより


  • 平日労働時間が8時間=40時間を超えてはいけない
  • 1日当たりの労働時間も最大10時間を超えてはいけない


という法律があります。

また今議論されているインターバルも法律で決められており11時間はインターバルを設けないといけないということになっています。


ドイツと日本で違うのは労働安全局が目を光らせていることです。
この法律が守られないと直属の上司はもちろん、経営者が罰せられることになるためドイツの管理職は非常に厳密にこの法律(ルール)を守るよう従業員に徹底させています。



ベースとしてのワークライフバランス: 



このような法律があるからなのか欧州の人たちはワークライフバランスを非常に重要視しています。

有給は年30日付与されて取得100%が基本です。
よほどのことがない限りできるだけ全部取る努力をします。
ここでいう努力は日本の有給に対する取得努力とは違う桁の努力で本当にありとあらゆる手を使って取得を目指します。


またこれをどう使おうと個人の自由ですので 3週間(有給15日)連続取得も普通にあります。
ドイツ人の年間計画は「いつバケーションを取るか」ということがベースにあり仕事は後付けです。

うちのローカルメンバーも年末年始に年間計画を立てます。
多くが夏前後に固まっており6月から9月ぐらいまではチーム全員がそろうのが難しい時期が続きます。


典型的な日本(会社)の働き方:



日本の状況ですが簡単に言うと

  • 法律はあるが厳格ではなく残業実質上限なし。
  • 有給は存在するものの取りにくく消化率は非常に悪い。
  •  「空気を読む」という日本文化によりそれに歯止めがかからない状況。
  • 残業しても有給取らなくても経営層に罰則はなく個人裁量。
    =「空気を読む文化」に戻る

といった状況かと思います。


なんでそうなっちゃうの? 



空気を読む文化が日本の働き方の最大の壁です。
周りと違うことをすることの恐れ、それをさせない空気。。。


どうしたらいい?



これを乗り越える、ぶち壊すためには「働き方」を変える前に「生き方」を変えることが重要だと考えます。
具体的には当たり前のことを当たり前にやっていくことです。

  • 家族と夕食を食べる
  • 家族との時間を増やす(例えば週のどこかで習い事の送迎をやるなど)

こういう当たり前のことができないのが日本のサラリーマンです。
家族と夕食食べる、家族との時間が取れないなら何のために生きているの?と思うのが普通の考えだと最近思うようになってきました。

時にはやっている仕事が本当におもしろく、且つ重要な局面でそっちを優先したいと思う場合もあります。
何かを成し遂げるためにはそういう時も絶対にあります。
ですが家族と夕食食べられない、家族との時間が取れない前提は改めるべきです。


最後に:



いきなり働き方を変えなさい!と言われてもどこを目指したらいいか分からない、もしくは目指すモチベーションが湧かないのではないでしょうか?

ですがこのような「当たり前のことを当たり前にやるために」という目標があればより具体的に何をすれば良いかが見えてくるのではないでしょうか?

未だに日本の会社ではこれができない空気があるように感じます。
「生き方改革」によって空気を変えて欲しいと思うし自身自ら変えていきたいです。

0 件のコメント:

コメントを投稿

【旅行 x ポルトガル】冬休み、リスボンに旅行!

四泊五日でリスボンに。 冬のヨーロッパも悪くないです。冬のリスボン、お勧めです! 暖かい(10度以上)、飯うまい、そんなに混んでいない、綺麗。 行ったところ纏め サンペドロデアルカンタラ展望台 ホテル近くにあった展望台。夜には屋台が出て食事ができます。 ...